小林 孝 我が半生記
トップページ
目次
第1章:生い立ち
第2章:(株)島津製作所/アセアンの思い出
第3章:CPCシステムズGmbH/ローマ帝国の現代的俯瞰
第4章:60年来の夢 ―シルクロードの旅―
第5章:合気道
第6章:NPOシニア大楽/マジック TKB 68
第7章:家族と共に
トップページ
第1章
生い立ち
第2章
(株)島津製作所/アセアンの思い出
第3章
CPCシステムズGmbH/ローマ帝国の現代的俯瞰
第4章
60年来の夢 ―シルクロードの旅―
第5章
合気道
第6章
NPOシニア大楽/マジック TKB 68
第7章
家族と共に
第4章:60年来の夢 ―シルクロードの旅―
60年来の夢 -シルクロードの旅-
2020年8月 記
2017年9月、同期生のT氏と共に、シルクロード8日間の旅に参加した。
3ステップを経て シルクロードへ出発
第1ステップ
高校2年に漢詩で2つの七言絶句(後述)を学び、遥かなシルクロードに憧れた。
第2ステップ
1979年、久保田早紀の歌う「異邦人」がシルクロードを背景に流れ憧れた。
(1981年NHK放映「シルクロード」はシンガポール駐在中の為見られなかった)
第3ステップ
2007年中国江南地方を旅行した時、親しくなった30歳代の現地ガイド嬢に「私はシルクロードに行きたいんだ」と話した。その時彼女が返した一言「なんで?何にも無いよ!」。その瞬間、自分の心にスイッチが入った。「何も無いはずが無い。2000年の歴史が堆積しているはずだ。行く!」
シルクロードは東の長安(今の西安)と西のコンスタンテイノープル(東ローマ帝国・ビザンツ帝国の首都、今のトルコ・イスタンブール)を結ぶ複数の道である(狭義)。
起点である長安・城壁安定門(西門)より西方シルクロードを望む(写真)
新疆ウイグル自治区ウルムチ ⇨ 同トルファン ⇨
トルファンでは年間降水量20mm、年間蒸発量2,200mmと110倍の差。カレード(地下水路)が生活・農業(一面の葡萄畑・牧畜)を支えている。カレードの掘削維持は危険を伴う。その為地下での作業は年寄り、若者は地上で作業、がウイグル族維持の慣習。
人形展示
⇨ 甘粛省敦煌 ⇨ 陝西省西安
長安から西、敦煌までは中華世界、敦煌を超えると西域世界に代わる。
敦煌には中華民族の思いが堆積している。敦煌郊外に玉門間と陽関の二つの関所があった。
敦煌・陽関烽火址
陽関にて2人の詩人の歌碑に出会った。これで私の夢が叶った。
元二の安西に使するを送る<王維>
渭城
の
朝雨
軽塵
を
浥
す
客舎青青
柳色新
たなり
君
に
勧
む
更
に
尽
くせ
一杯
の
酒
西
のかた
陽関
を
出
ずれば
故人無
からん
涼州の詩<王翰>
葡萄
の
美酒
夜光
の
杯
飲
まんと
欲
すれば
琵琶馬上
に
催
す
酔
うて
沙場
に
臥
すとも
君笑
うこと
莫
れ
古来征戦幾人
か
回
る
敦煌のシンボル
反弾琵琶(はんだん びわ)像
画家であるお爺さんと別れた幼娘は、優れた踊り子に成長していた。
20年後に敦煌にて莫高窟(世界遺産)の壁画を描くお爺さんと再会する。その娘の舞姿「反弾琵琶 はんだん びわ」が壁画の正面に描かれることになった。
終わりに
我々一行は18名、うち12名が女性(杖をつく方も)と予想外であった。
世界遺産 敦煌・莫高窟にて集合写真
(窟内は写真禁止)
T氏:後ろより1・5列目右端(黄色眼鏡・白シャツ・灰色ジャケット)
筆者:T氏より左2人目(白帽子・赤い襟の白ジャケット)
私自身、終着のトルコには行っているが、未だ中央アジアが未踏破、どうしょうか・・?
前のページ
第3章
CPCシステムズGmbH/ローマ帝国の現代的俯瞰 へ
次のページ
第5章
合気道 へ
Copyright © 2019 MAGIC-TKB68 All Rights Reserved.
このページのTOPへ